はじめに

入門

ActiveBasic(AB)はactivebasic.comからダウンロードできる統合開発環境です。
統合開発環境なので、プログラムを書くのもウインドウ(ダイアログボックス)を作るのもデバッグ、コンパイルも1つのソフトで簡単にできます。
当サイトではVCランタイムを使ったABプログラミングについて解説していきます。そのため、実行時にVCランタイム依存になりますが、それ以上のメリットが得られます。
特に数学関数のパフォーマンスは比較にならないほど向上します。
ちなみに、しばらくはコンソールアプリになります。DOS窓プログラムのことです。DOS窓についてはこちら

まともなABの解説サイトは
本家のWin32プログラミング講座
を参照してください。

このコンテンツはもう更新することはないでしょう。かわりに abwikiやってます。
誰でも自由に更新できます!!

ABをインストールする

ABをダウンロードします。特別な理由が無い限り最新版をダウンロードするのが良いでしょう。
Zip形式で圧縮されているので解凍します。解凍先はどこでもかまいません。私はC:\program filesにしました。
いろんなものが入っていますが、普段使うのはProjectEditor.exeだけです。
AB5ではProjectEditor.exeはabdev.exeに改名しているようです。(やってることはそんなに変わりません。)

VCランタイムをインストールする

ABでVCランタイムを使うには、拙作のAB用VCランタイムインクルードファイルを使います。
ABのバージョンが4.XX~4.22の方
ABのバージョンが4.23の方
msvcrt71.dll
このファイル(msvcr71.dll除く)は無料、無保証です。何があっても私は責任を取りません。
また、私個人が作成したものです。何かあってもAB開発元のDiscoversoftにメールなどしないでください。
解凍したら、ActiveBasicフォルダ内のIncludeフォルダにmsvcr71.dll以外を入れます。
以下のようになっていれば正解です。
VCRTインクルードファイルのインストール
msvcr71.dllは、推奨されていないようですが、systemフォルダに入れておくと便利です。
自分のプログラムを配布するときmsvcr71.dllもあわせて配布する必要があります。(もちろんmsvcr71.dllを使わないプログラムは必要ないけど)

文字を表示する

いくつか方法がありますが、VCランタイムを使った方法です。

'ab1_1
#console
#include<vcrt71.sbp>

printf(Ex"hello, world\n")'hello , worldを表示

'(アポストロフィー)は'以降行末までをコメントにします。コメントはコンパイル時に無視されるので何を書いてもかまいません。
普通は、プログラムの説明を書きます。(もちろんコメントが無くてもかまいません)
#consoleはABをコンソールアプリに切り替える命令です。これが無いとDOS窓で正しく動作しません。
#include<vcrt71.sbp>はファイルvcrt71.sbpを読み込みます。
次にprintf関数をEx"hello, world\n"を引数として呼び出しています。printf関数はデータ(今回は文字列)を表示する関数です。
関数といっても数学で言う関数と少し意味が異なり、1つのまとまった処理に名前を付けたものです。関数の()内のものは引数と呼ばれます。

Ex"hello, world\n"について
まず、ExはABでエスケープシーケンスを有効にします。エスケープシーケンスとは\nや\rなどの\のついた文字で、様々な制御記号です。
\nは改行記号です。\rは復帰になります。
Exが無ければ記号としての意味はなくなり、\nなどはそのまま表示されます。

文字列について
文字列は"(ダブルクォーテーション)で囲まれた文字を指します。"400"は文字列ですが400は数値です。"abc"は文字列になりますがabcは文字列になりません。