変数と計算

変数

変数はデータを格納するためのものです。
データの種類、大きさによって、変数の型が違います。
ABでは、沢山の型がありますが、この講座では
Long符号あり32ビット整数普通の計算に使用
Double符号あり64ビット実数小数点のある計算に使用
Byte符号なし8ビット整数文字列に使用
くらいしか使いません。
変数を使うには、変数を使う前に宣言しなければなりません。
整数、実数といっても、数学での意味とは違い、小数点が使えるのが実数、使えないのが整数です。
#console
#include<vcrt71.sbp>

'変数を宣言
Dim a As Long
Dim b As Double

a = 30
b = 40.4

printf(Ex"%d %f\n" , a , b)
実行結果は以下のようになります。
30 40.400000

Dimが変数を宣言するための文です。
Dim 変数名 As 型
となります。
Dim a As Long,b As Longとコンマを使って1度に複数個の宣言もできます。
a=30
b = 40.4
ですが、これは右側から左側への代入です。右と左がイコールという意味ではありません。
変数aに30を、変数bに40.4を代入しています。
aに実数を代入した場合、小数点は切り捨てられます。

次にprintf関数です。

printf関数

printf関数はかなり融通の利く関数で、コンソールアプリでよく使います。
使い方はこうなります。
printf("書式" , データ...)
書式は""で囲む文字列で、
%d : 整数
%s ; 文字列
%f : 実数
等の型変換文字を使って変数を表示できます。

printf("整数%d" , x)こう書けば1つの整数(ここではx)を表示できます。
printf("%d %d" , a ,b)と書けばaとb2つの整数型変数を表示できます。
printf("%f" , d)なら実数型変数dを表示します。
変数の数と型は必ず一致するようにしてください。
printf(Ex"%d %d %d\n" , x ,y)とやると正しくデータが表示されません。

計算する

次はABを使って計算を行ってみます。
まずは四則計算です。
#console
#include<vcrt71.sbp>

Dim a As Long,b As Long
a = 30
b = 5

printf(Ex"%d %d %d %d\n" , a + b , a - b , a * b , a / b);
特に説明はいらないと思います。掛けるが*で、割るが/になります。
カッコは()しか使えません。2重、3重カッコは(((a+b)*(c-d))+e)のようになります。